恐怖の映像は今月初旬、インド中央に位置するマディヤ・プラデーシュ州にある民家の監視カメラが捉えた。映像にはこの家で飼われている犬が、門に向かって吠えている様子が映っている。

門の向こう側に何かがいることを察した犬は一点を見つめていたが、門に近づくと一目散に逃げ出した。その直後、門の上に大きなヒョウが現れ、門を乗り越えて逃げた犬を追いかけた。

画面から犬やヒョウもいなくなってしまったが、数秒後にはヒョウが再び映り、その口には先ほどの犬がくわえられていた。犬は抵抗することなくぶら下がった状態で、ヒョウはそのまま塀を乗り越えて外に行ってしまった。

門や塀の上には侵入防止対策として先端が尖っていたが、ヒョウは侵入する時も逃げる時も全く問題なくそれを乗り越えてしまっている。

背筋が凍るようなこの動画をインドの森林管理局に勤めるパヴィーン・カスワンさん（Parveen Kaswan）がTwitterでシェアすると、今月31日の時点で再生回数が13万回を超えるほど反響を呼んだ。

コメント欄には「これは怖すぎる」「力なく連れて行かれる犬を見ていて辛い」「これが自然界か…」など映像に恐怖を覚える人や、「飼い主は犬を家の中に入れてあげるべき」「犬はヒョウを追い払うような番犬にはならないよ」など飼い主への批判の声も相次いだ。

なお飼い犬を襲うヒョウはインドの別の地域にも現れており、今年6月には民家の玄関先で眠る飼い犬をヒョウが襲撃した瞬間を捉えた映像も大きな注目を集めていた。

パヴィーンさんによると、ヒョウが近くに生息する丘陵地帯では飼い犬がヒョウに襲われてしまうことはよくあるという。そのためこうした地域で犬を飼っている人は、愛犬の首に棘のついた鉄製の首輪をすることで対策を取っているそうだ。

画像は『Parveen Kaswan, IFS　2021年12月24日付Twitter「See that leopard.」「This is unusual sight for some.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　iruy）